新品種あしたばを栽培して「村おこし」が始まっています。
茨城県那珂市横堀地区をはじめ、全国各地では、今、遊休農地で新品種あしたばを栽培し、遊休農地の解消と同時に、企業との提携によるカーボン・オフセットを実施し、企業との農商工連携による村おこしが始まりました。この方法が、今、大々的にクローズアップされています。

新品種あしたば栽培を利用したカーボン・オフセット第1号として、”あさ川製菓”が始まりました

page37_1新品種あしたば栽培による特定者間完結型カーボン・オフセットについて

新品種あしたば栽培による特定者間完結型カーボン・オフセットは、現状の日本にとって理想的な手段ですので、この方法によるオフセットは企業の社会的イメージアップに大いに役立つものと考えられます。イメージアップの効果として、販売高のアップや企業の評価アップによる株価の高値安定につながります。

*新品種あしたば栽培によるCO2吸収能力(トン数)は、使用する苗株数や圃場条件によって、多少の差は有りますが、いずれにせよCO2吸収能力が大きいことはこれまでの実験で実証されています。

page37_1アシタバでCO2相殺……あさ川製菓:遊休農地で栽培、環境保全アピール

和菓子製造、販売のあさ川製菓(水戸市、桐村社長)は、医薬品原料などに使うアシタバを活用したカーボン・オフセットに取り組む。茨城県那珂市の遊休農地で育てるアシタバが吸収する二酸化炭素(CO2)分を水戸市内の工場で発生するCO2と相殺する。収穫したアシタバは和菓子の新製品原料に使う。環境対策を強化し、企業イメージを高める狙い。

アシタバを使ったカーボン・オフセットは、全国でも珍しい。あさ川製菓は、通常のアシタバより耐寒性に優れた「新品種あしたば」の苗を農学研センター(茨城県ひたちなか市)から購入し、遊休農地1ヘクタールに植える。栽培は、地元の特定非営利活動法人(NPO)に委託。年間収穫量は約50トンと想定している。同センターによると、新品種あしたばのCO2吸収能力は、1ha当り年間約128トン。

アシタバのCO2吸収能力は、東京大学の浦野豊博士が実証した。同センターは実験結果を参考にして、新品種あしたばを使ったカーボン・オフセットの仕組みを作った。アシタバは生命力が強く荒廃した農地でも育つが、寒さに弱いのが難点だった。同センターでは、地表温度が零下でも育つ新品種あしたば(新品種あしたば)を開発し、「北海道から沖縄まで栽培可能」となった。

2009/3/4付けの日本経済新聞(茨城版朝刊)掲載
「新品種あしたば」カーボン・オフセット 紹介記事/要約

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