(株)農学研センター

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新野菜や植物の新品種の研究開発、栽培方法から利用方法、及び環境・社会問題への取り組み

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新品種あしたば

page19_1従来のあしたば・・・

従来の明日葉は、元来明日葉は伊豆諸島の八丈島を原産とする野菜で、高温多湿を好む熱帯性の植物ですが、世界広しと言えども日本国・伊豆諸島周辺のみに成育している珍しい薬草です。
明日葉は古く江戸時代から伊豆諸島を中心に食用あるいは民間薬として使われてきました。

栄養成分も他の緑黄色野菜に比べて、ビタミン、ミネラルがバランスよく豊富に含まれている万能野菜です。

また、明日葉に含まれている黄色物質(カルコン化合物:キサントアンゲロールと4-ヒドロキシデリシン)は天然の作物では明日葉にしか含まれておらず、その薬効は、制ガン作用、抗潰瘍作用、抗血栓作用、抗菌作用、抗エイズ作用などがあり、また最近ではクマリン類に老人性痴呆症の予防と治療効果があることなどが学術的成果として公表されています。

page19_1新品種あしたばとは・・・

健康野菜であり人気のあるあしたばを伊豆諸島以外の地域において栽培する試みは、全国各地で行なわれてきましたが、結果は失敗でした。

従来のあしたばは寒さに弱く、氷点下の気温で死滅してしまいます。

そこで、これらの点を改良するために新品種のあしたばの研究開発を開始しました。
その研究開発は12年間におよび、その間失敗の連続でした。
とにかく、たくさんのあしたばの中から優秀な性質をもっている株を見つけ出すことから始めるのです。根気よくこのような作業を繰り返しました。その結果少々の零下の気温においても死滅することはなく、一年中を通して成育する新品種をつくり出しました。

この新しい性質をもったあしたばを1995年5月12日に品種登録出願申請し、「源生林あしたば」と命名しました。
この「源生林あしたば」は従来のあしたばよりも味がソフトで柔らかく美味です。
茎は緑色ですので、煮ても調理しても赤茎あしたばのように黒く変色することもなく、太い茎も柔らかく食べることが出来ます。

さらに「源生林あしたば」には、従来のあしたばと同等またはそれ以上の栄養価と薬効があります

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page19_1新品種あしたばの誕生と特性

あしたばは寒さに弱い健康野菜であり、人気のあるあしたばを伊豆諸島以外の地域において栽培する試みは全国各地で行なわれてきました。
特に四国や九州はあしたば栽培の適地と思われていましたので、何回にもわたり、様々な人達があしたば栽培に挑戦しましたが、結果は失敗でした。
最近では全国各地のホームセンターや園芸店であしたば苗が家庭菜園用として販売されておりますが、やはり冬には枯らしてしまっているようです。
従来のあしたばは夏期に休眠する性質をもっており、寒さに弱く、氷点下の気温では死滅してしまいます。

新品種あしたばの研究開発はスタートから12年に及び、その間失敗の連続でした。
通常、品種改良を行なう場合、たくさん栽培してある圃場の中で、他の仲間よりも成育が早い株、病気にかかりにくい性質をもった株、あるいは味の良い株などを見い出します。とにかく優秀な性質を持っていると思われる株を見つけ出すことに専念します。

あしたばの場合は、世界広しといえども一品種しか存在していませんので、一代交配による新品種の育成はできません。

1995年の大雪の降ったある日に奇跡が起きました。
雪原の中で生育を続けるあしたばが出現したのです。

当時、研究圃場では冬季についてだけ小トンネルによる防寒を行い、冬の厳しい寒さをしのいでいました。
この日も大寒波が予報されたため、小トンネルのチェックを念入りに行い、寒波にそなえました。
ところが夜半から降り始めた雪は翌日になっても降り続き、とうとう大雪となってしまいました。

そしてその夜に事故が起きました。
小トンネルが雪の重みでつぶれてしまったのです。
あまりにも積雪が多く手の施しようがなく、そのまま放置せざるを得ませんでした。なかなか溶けない雪原の中であしたばは次々と消えていきました。

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この時に、雪原の中で新葉をふき出すあしたばが一株だけありました。

このあしたばはその後も順調に成育を続け、その年の秋に種子をつけたのです。この種子を使い、苗を育て、さらに厳しい寒さにさらしながら選抜を繰り返し、耐寒性の特質を固定化することについて成功しました。
もしかするとこのあしたばは、遠い昔にあしたばのご先祖様が厳しい寒さを経験して、その記憶が大雪の夜によみがえったのではないでしょうか。
この新しい特性をもったあしたばを1999年5月12日に品種登録出願申請し、「源生林あしたば」と命名しました。
このように突然発生した新品種あしたばは、成育が旺盛で栽培しやすく、どんな土地でもよく育ち、そして一年中を通して収穫することができます。

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page19_1新品種あしたばの市場性について

page19_8 2006年12月18日健康産業新聞記事

特集【明日葉】(1179号)  青汁が牽引、明日葉90億円(17%増)に

明日葉市場は青汁や健康茶用途での引き合いが活発となり、市場規模は同17%増の87億円に成長した。原料は有機JAS認証を取得するインドネシア
産が大幅にシェア拡大。
青汁や野菜ジュース、ブレンド茶での導入が増えている。
明日葉を主原料としたトクホ青汁は計8品目となり、市場での認知向上に貢献。主力の青汁では、主原料を大麦若葉やケールから明日葉に切り替える代替需要の増加や、トクホの売上増などが市場拡大に寄与した。

一方、明日葉特有の有効成分として、抗酸化作用やメタボリックシンドローム予防などに関する生理活性を持つカルコンは、原料の安定確保が新たな課題として浮上している。
(原文のまま記載)

page19_8 2007年12月18日健康産業新聞記事

特集【明日葉】(1227号) メタボ対策として脚光、90億円(3%増)へ

青汁は、差別化素材、健康茶用途はブレンド茶で明日葉市場は青汁用途が主流だが、健康茶や野菜ジュースなどでの導入も進み、市場規模は前年比3%増
の90億円に成長した。
原料は近年、有機JAS認証を取得したインドネシア産が台頭し、シェアは3割を超えた。

しかしここ1年は、中国産を中心とした輸入食品の安全問題が浮上し、国産原料への切り替えを検討する企業が増えた。
明日葉特有の有用成分であるカルコンは、原材料の確保が難しく、安定供給までには至っていない。
そうした中、タカラバイオはカルコン類の工業的生産法の開発に成功。
来年から健食原料としてカルコン粉末を上市する計画だ。

血糖値低下や中性脂肪低下作用などメタボリックシンドロームのリスク低減効果に関する新たな知見が報告される中、さらなる市場拡大が期待される明日葉市場をレポートする。
(原文のまま記載)

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