新品種「源生林あしたば」
他の植物に比べ約2.6~20倍のCO2吸収能力を実証
1年あたりのCO2吸収能力:183トン/1ha

発表者
浦野 豊 博士(農学・東京大学)
東京大学大学院農学生命科学研究科

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「源生林あしたば」は、八丈島を原産とするあしたばの新品種(種苗法:第14641号)であり、CO2の吸収能力が他の植物に比べ高いことが浦野豊博士(農学・東京大学)らの調査研究結果により証明されました。

「源生林あしたば」の1ヘクタールにおける1年間のCO2吸収能力は、成長実測値から算定した結果183トンであり、園芸植物の中では成長速度が速いサンパチェンスの70トンと比べ、約2.6倍の能力があることがわかりました。
また、他の大型野菜の炭素固定能力と比較した場合、ダイコン(可食部約3kg)の約10トンと比べて約19倍、サツマイモ(可食部約1.1kg)の42トンと比べて約4.4倍の能力差がありました。
【表1】
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全ての緑色植物は光合成を行うことにより大気中の二酸化炭素と水から炭水化物を合成し自身の体を成長させます。
しかし、植物が枯れた後、ゴミとして焼却したり土に戻し腐食分解させたりしてしまうと、成長時に固定したCをCO2の形で再び大気中に放出してしまうので差し引きゼロになってしまいます。これでは植物が大気中の炭素を固定したことにはなりません。そこで、植物バイオマスを適切な形で資源として活用する(後述5Fの説明を参照)ことが提案されます。このことで、植物が大気中の二酸化炭素を吸収する「炭素固定源」とみなすことができるのです。

「源生林あしたば」は、CO2吸収能力が高いことに加え、食品として食べることにより、最も効率の良い資源活用(5F参照)ができることが大きな特長といえます。
さらに、根から茎、葉までほぼ全てのバイオマスを利用できる可能性があります。

今後、CO2排出権ビジネスに関連するカーボンオフセットやカーボンクレジット等での重要な役目を担うとともに国民運動としての「低炭素社会形成」の促進が大いに期待されるところです。

「源生林あしたば」のCO2吸収能力についての資料は、以下よりダウンロード出来ます

新品種「源生林あしたば」について ←クリックでダウンロードされます。
新品種「源生林あしたば」について
平成20年12月2日記者会見発表内容 株式会社農学研センター
品種育成者 和地 義隆

あしたばのCO2吸収能力 ←クリックでダウンロードされます。
新品種「源生林あしたば」の二酸化炭素吸収能力について
平成20年12月2日記者会見発表内容
浦野 豊 博士(農学・東京大学) 東京大学大学院農学生命科学研究科

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